オレのダメ研修医時代①

今でも昔を思い返すたびに思うのが「自分はなんてダメな研修医だったんだろう」という悔恨です。なんとなくでしか勉強をせず、コミュニケーションもヘタクソ、薬剤の説明会に出てくる弁当をガツガツ食ってばかり、研修医室では昼寝かゲームばかり…典型的なダメ研修医です。

研修医になって多くの者がぶち当たる壁というのが「注射」「点滴留置」あたりではないでしょうか。いっつも怖いナースの人たちが流れるような所作でやっているアレなのですが、いざ自分がやろうとするとやたらと難しい。血管が見えているのになぜか針が入らない!これは止まってるボールを打つだけのクセ(といったら失礼極まりないのですが)にやたらめったら難しいゴルフに似たようなものな気がします。

まァ注射針刺して採血するだけならまだ良いのですが、点滴(いわゆるサーフローの留置・ルート確保)ってのが自分としては本当に壁でした。ドヘタクソでした。どう難しいのかはおなじみのグーグルで検索してもらえれば分かると思いますが、内筒と外筒の二重構造になっている点滴針を血管にブッ刺し、硬い針の内筒を抜いてフニャフニャしている外筒部分のみをうまーく血管の中に「留置」するワケです。医師としては一応必須のスキル…?になると思います。

これをヘタクソがやると血管突き破ったり、内筒抜くときに刺入が甘くて外筒が血管から抜けちゃったり、シッチャカメッチャカなワケです。これがさらに腕の血管が見づらい人相手だとほとんど指の感覚便りです。そういえば小児科を研修するときなんかは赤ちゃんにも点滴針を入れることもありますね。これもこれで大変です。

結局は何事もそうなんですが、数をこなしていくしかないワケですね。ワタクシがようやくマトモに点滴留置できるようになったのは麻酔科を回って山ほど刺しまくったあたりでした。数をこなして成功率が上がってくるとそれがいつしか自信に変わっていきます。きっとどんな仕事でもそういう小さいことが積み重ねられて一人前になっていくんだとしみじみ思います。

イイハナシ風にまとめてるけどダメな研修医だったことに変わりはないんだぜ。

1 Comment

  1. はじめまして。
    ごめんなさい。
    片田舎で、介護士として働く者です。
    恥ずかしながら、医者や看護師さんのように日々医療に関わるわけではありませんが、介護士として働くうちに、生命の奥深さを日々感じています。
    辛いことやしんどいことの積み重ねですが、ある時ふと、利用者さまと共鳴したとき、なんとも言えない、至福の時間です。
    そこに至るまでには、辛いこともありましたが、経験を重ねるうちに、素晴らしさに気づきました。
    ごめんなさい。
    先生の記事を拝見して、どうしても返信したくなりました。
    たどたどしい文章で申し訳ないです。

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